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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
子どもの病気というイメージのあるりんご病。大人もかかる場合があります。
りんご病の正式名は「伝染性紅斑」で、「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスによる感染症です。
大人の場合、多くは子どもからの感染によりますが、症状が若干異なり、重い症状がでます。
たとえば、子どものように頬が赤くならなかったり、関節痛がでるなどで、長引いたり辛い思いをしたりしますので注意が必要です。
今回はりんご病について、大人がかかるとどのようなことが起こるのか、詳しく解説したいと思います。
症状
大人のりんご病の場合、子どもの場合とは症状の出かたが違います。
最初に38℃くらいの発熱が3日ほどあります。吐き気やめまい、身体のだるさが起きる場合もあります。
頬が赤くなることから「りんご病」と呼ばれているのですが、大人の場合は、頬が赤くなることはむしろ少なくて、風邪などと間違われます。
数日後、両腕や両脚に小さな発疹が出てきます。発疹にはかゆみがあり、1か月ほど続くこともあります。そのため不眠状態になり、辛い時を過ごします。
また、関節痛もでてきます。特に腰痛が顕著です。
痛みが強く生活に支障が出てしまいます。大体1週間位で自然に治っていきますが、一度治った症状がまた出てくることもあり3~4週間続くこともあります。
診断が難しく、膠原病に間違えられることもあります。
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