(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
内閣府が公表している「平成26年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況」によると、交通事故発生件数、交通事故死傷者ともに12月がピークになっています。
年の後半になると件数が多くなる傾向がありますが、年末年始ということは影響しているのでしょうか。
今回はその背景を探っていきたいと思います。
交通量に比例する事故発生件数
年末には年の瀬に行うイベントが目白押し状態になります。仕事納め、習い事のけじめ、クリスマス、忘年会などなど。
加えて日常業務も「師走」と言われるように、バタバタと慌ただしくなる時期でもあります。
この「慌ただしい」「忙しい」という感覚が交通事故を引き起こす要因となるのでしょうか、交通量も交通事故発生件数も例年12月がいちばん多くなっています。
参考までに、2015年の統計では交通事故による死者の数の最多日は12月25日の26人、最小日は2月5日の3人となっています。
12月という季節の特徴も影響
日照時間が最も短い12月。死亡事故の発生件数は夜間が多いことからも、12月は事故発生の確率が高くなります。
加えて、大雪に見舞われるような1月や2月ですと、いっそのこと自動車での外出そのものを控えることも多くなりますが、12月だと地域によっては、雪の降り始め、橋の凍結し始めなど、まだ万全の準備ができていないということもあるのかもしれません。
たとえば、タイヤを冬用のスタッドレスタイヤに代えていなかったり、チェーンを装備していなかったりなどです。
また、うす暗いのにヘッドライトがついていなかったケースなども多いようです。
年末の帰省ラッシュ:いわゆる「サンデードライバー」
「サンデードライバー」は、たまの休暇くらいしか自動車を運転しないので、運転技術が未熟なドライバーを指します。
正月休暇になって故郷に帰省するような場合、帰省ラッシュで交通量が多くなっているうえに、慣れていない運転と慣れていない道路状況に、事故に至ってしまう確率も高くなるでしょう。
スポンサーリンク