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執筆:影向 美樹(歯科医師)
歯並びに関する悩みと言えば「見た目の悪さ」が多いです。
しかし歯並びは見た目以外にも、体に様々な影響を与えます。例えば「原因不明の頭痛や肩こりが歯科治療のあと改善した」というのはよく聞かれる話です。
また反対に見た目を良くするために矯正治療を行ったのに、治療後に今まで感じなかった不快症状に悩まされるケースもあります。
今回は歯並びの悪さが体に及ぼす様々な影響についてご紹介したいと思います。
歯並びが体に与える影響
その1:見た目が悪い
歯並びの悪い人の悩みの1番は見た目の悪さです。
近年では審美歯科の普及によって、矯正などを含めた審美治療に人気が高まっています。
しかし見た目ばかりを重視するあまり、肝心な噛み合わせをおろそかにする治療も多く見られます。
そのため安易に審美治療を受けたことで、他の不快症状に悩まされるケースも増えているので注意が必要です。
その2:虫歯、歯周病になりやすい
歯並びが悪いと自身ではうまく歯磨きができません。それによって汚れが溜まりやすい部分は虫歯や歯周病になりやすくなります。
歯並びの悪い人は定期的な歯科医院でのクリーニングが必須です。
その3:胃腸障害
歯の重要な働きは、食べ物をかみ砕くことです。歯並びが悪いことで噛む力が弱くなると、この働きが低下し、胃腸に大きな負担をかけてしまいます。
その4:原因不明の頭痛や肩こり
歯並びが悪いことは見た目を悪くするほかに、噛み合わせも悪くします。噛み合わせが悪いと顎の周りに余計な負担をかける場合があります。
例えば首の後ろあたりの筋肉に負担がかかれば、頭痛や首のこりを引き起こします。
また噛みやすい歯ばかりで噛むことで、筋肉のバランスが悪くなり、頭の中心軸がずれてしまいます。
これが長引くと背中の中心軸もずれていき、肩こりや腰痛を引き起こします。
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