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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
一口に「汗をかく」と言っても、状況や場面によって様々な種類の汗があります。
たとえば、学校や会議でなにかを発表した際に間違い・勘違いを指摘された時に急に噴出する汗、暑い時にかく汗、激辛ラーメンを食べて出る汗など。
これらは、それぞれ違ったメカニズムから起こるのでしょうか?
今回はこの様々な汗について、見ていきたいと思います。
2種類の汗腺
汗は全身にある2種類の汗腺から出ます。「エクリン腺」は全身に分布し、おもに体温調節のために無味無臭の汗を出しています。
もうひとつの「アポクリン腺」は、脇の下や乳首、下腹部など特定の部位に多く分布しています。
白く濁った汗を出し、たんぱく質や脂質などニオイのもととなる成分を含んでいます。
「汗臭さ」のうち、すっぱい臭いや雑巾のような臭いは、エクリン腺から出た汗がもとになって、細菌が作り出す皮脂や汚れの臭いです。
一方、ワキガ臭はアポクリン腺から出る汗が、細菌によって分解されることから発する臭いです。
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