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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
日本においては、スポーツの代表選手や部活を終えた高校3年生が「燃え尽き症候群」になりやすいといわれます。
また、先ごろ電撃引退を表明した安室奈美恵さんも、引退理由は一種の「燃え尽き症候群」ではないか…との見方があります。
こうしたアーティストと呼ばれる人たちにも、燃え尽き症候群の人は少なからずいるようです。
そんな燃え尽き症候群とはどのような症状なのでしょうか。
ご一緒に詳しく見ていきましょう。
燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)の由来
バーンアウトという用語の提唱者は、ハーバート・フロイデンバーガーというアメリカ人の心理学者です。
彼が保健施設に勤務していた時のこと、1年余りの期間で徐々にエネルギーが抜けるかのように、仕事に対する意欲や興味を失っていく同僚の様子を目の当たりにしました。
そして、当時、ドラッグ常用者の無気力を意味した俗語『バーンアウト』を、学術用語として1974年代に提唱しました。
その後、この用語は広く知れわたり、1982年になって社会心理学者クリスティーナ・マスラックたちが、MBI(マスラック・バーンアウト・インベントリー)という尺度に標準化しました(※)。
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