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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
人類未踏の超高齢社会を迎え、できるだけ介護や医療などの世話にならず「健康で快適な生活」を保つことは重要な課題です。
その指標として注目されるキーワードが「健康寿命」です。
そして、「健康寿命」を延ばすために関わってくるのが「フレイル」という定義です。
「老化」は誰もが通る道、若い方も今から知識を蓄え備えていく必要があります。
ところでフレイルってなに?
2014年に訳語が確定した「フレイル」。
老年医学用語 frailty (フレイルティ)が原語です。
日本語に直訳すると「虚弱・老衰・脆弱」という意味ですが、ネガティブな印象が強いため「フレイル」のまま採用することに決まったそうです。
厚生労働省は2017年9月、フレイルへの総合対策を掲げています。
そのなかでフレイルは、
「加齢とともに運動や認知機能など心身の活力が低下し、慢性疾患の併存なども影響して、生活機能が障害され、心身の脆弱性が現れた状態であるが、適切な介入や支援によって生活機能の維持向上が可能な状態」
と明記されています。
※厚生労働省『高齢者の低栄養防止・重症化予防等の推進について』(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000135469.pdf)
ポイントは次の点です。
健康と要介護の中間状態
放っておくと要介護状態になってしまう
早期対応することで健康状態を保つことが可能
フレイルは予防的な概念であるということがお分かりになるでしょう。
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