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執筆:Mocosuku編集部
「実家の親を介護しなければならなくなったら」。
そう不安を抱く都心暮らしの人は多いのではないでしょうか。
特に実家が都心から離れていればいるほど、行き来しながらの介護は難しく、仕事をやめて実家で介護することも選択肢に入ってきます。いわゆる「介護離職」です。
それは現在企業側の問題点として話題になることは多いですが、実は本人や家族にとってもリスクが高いのが実情です。
「遠距離介護」は介護のアウトソーシング
「介護離職」をせずに、離れた実家の親などの介護を進める。それが「遠距離介護」です。
そしてそれは、実家周辺の介護サービスの事業者を中心に介護をアウトソーシング(外注)することを指します。ただ、すべてを外注するのではなく、必要な介護全体を把握し、そのなかで自分でできることとできないことを整理していくことが大切です。
実際に自分が現場で介護に関わることができないわけですから、介護に必要な実際の介助は、現地の介護事業者に依頼することになります。そして家族は、それ以外にもすべきことがあります。
まず、日々のコミュニケーション。介護される側の体調や気分などを把握するのも、立派な介護のひとつです。
電話やメールなどで日々連絡し、何気ない会話をしながらでも、親の状態を常に把握することが大切です。
次に、現場で行われる介護をコーディネートすること。介護事業者にはケアマネージャーというコーディネートのプロがいますが、そのなかでも医療面の判断や介護を受ける側の気持ちなど、家族でしか判断・把握できない要素が、介護プランのなかには多く存在します。
離れているからこそ、積極的に介護プランを提案し、少しでも快適に、かつ介護事業者もストレスなく介護できる段取りや情報の準備をしましょう。
そして、お金を稼ぐこと。
お金があればある程度の介護の品質を保証することはできるのです。しっかり仕事をして金銭面を安定させる、というのも「遠距離介護」における重要な要素と言えるでしょう。
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