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住宅費と教育費 :お受験、そのメリットとデメリット
「私立にお受験させたい」と願う親が一部にいるようですが、子どもの学習環境という視点では私立は選抜試験をおこなうことで、一定程度の学力水準が揃った児童・生徒を集めるため、教えるほうも教え易く、教育を受ける児童・生徒も競争心が芽生え、意欲的になりやすいというメリットがあります。
一方、教育費負担という側面では、小学校の場合で公立の4.7倍、中学では2.9倍、高校で2.5倍の差があります。もちろん、支出入において現在から将来までの間、その負担に耐えられるのであれば口出しする余地はありませんが、本人にその気も無くただ単に「周りがお受験するから…」といった具合では、将来自分の首を絞める行為となってしまうかもしれません。
反面、子どもにしてみれば、自ら進んで「いばらの道」を進みたいと思う訳もなく、親が引っ張ることで子どもの将来に役立つこともあるでしょう。
さらに大学に進学する場合には、入学から卒業まで4年間の学校納付金は530万円という調査結果(日本学生支援機構:平成24年学生生活調査より)でした。
一般的に比較的安いと思われている国立大学においても約293万円とそれなりに学費がかかるというのが実態です。これに通学費や小遣いなどの生活費を加えるそれ相当の経済的負担が圧し掛かってしまいます。
場合によっては、自宅から通学困難な所在地にある大学に進学すると、学費+居住費+生活費が加算され私立大学において4年間で800万円程度の金額が重くのしかかってしまいます。
子を持つ親に「我が子に受けさせる教育」という質問をすると、「高校まで公立に通い大学は私立」という答えが最も一般的のようです。となるとこのコースの総教育費は、控えめに見積もっても約1,000万円というのが実態です。
大学の進学率は、平成21年にはじめて50%を超え、平成25年には少子化の影響からか49.9%に若干低下したものの、半数の生徒が大学に進学しています。
大学進学は目的ではなく、何の考えも無しにただ大学に進学すれば良いというものでもありません。大学で何を学び、将来に役立てるか。
それにかかっているといっても過言ではないでしょう。
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