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本当に怖い症状…意識障害
強い頭部外傷がきっかけで起きる場合が多く、脳の表面の損傷も大きく、受傷直後から意識障害が起きます。
いったん意識障害が出るとその後は、急激に悪化することが多いでしょう。高齢者の転倒によるケースなどが多いのですが、きっかけとなる頭部外傷がはっきりしないこともまれではありませんが、急な体位の変換や回転加速度損傷もその一つと考えられます。
脳自体には損傷はなく、血管の損傷によって出血した場合も、受傷後すぐには発生しなかった意識障害が、血管腫の増大によって徐々に出てきます。
血腫による脳圧迫症状として、半身麻痺、言語障害などが最初の症状のこともあります。軽度の意識障害や元気がない、認知症症状がみられることもあります。
血腫が増大していけば、意識障害が進行して昏睡状態になり、さらに血腫による圧迫が脳ヘルニアの状態にまで進行すると、最終的には死に至ります。
大切な診断と検査について
通常CTを使用して診断しますが、頭部外傷直後では、CTに異常が認められないことがほとんどです。症状がでれば、血腫によって脳が圧迫されるので、CTあるいはMRIで診断されます。
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