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脳梗塞の後遺症が認知症の早期発見を遅らせた?
脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血のかたまり(血栓)が詰まったりして、酸素や栄養が脳に送られなくなる病気です。日本人に多いのは、高血圧などによって脳の細い血管が狭くなり、詰まってしまう「ラクナ梗塞」。そのほかに、動脈硬化で太い血管に血栓ができる「アテローム梗塞」、心臓にできた血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳の太い血管を詰まらせる「心原性脳血栓症」があります。
大山さんは心筋梗塞から脳梗塞に至った「心原性脳血栓症」とみられています。また、後遺症として、マヒ・運動障害・感覚障害などの「神経障害」、記憶障害・認知障害・行為障害などの「高次機能障害」、うつ状態や人格の変化など「感情障害」が残ります。それで、大山さんの場合アルツハイマー型認知症の早期発見が遅れたとも推測されます。
認知症の回復 早期発見・早期治療
厚生労働省は、「認知症を理解する」と題して、アルツハイマー病では、薬で進行を遅らせることができ、早く使い始めることで健康な時間を長くすることができると、認知症の早期発見・早期受診を推奨しています。
ただし、初期ほど診断は難しいので、高度な検査と熟練した技術を要するとも述べていて、もの忘れ外来や神経内科など、専門の医療機関への受診が不可欠であることも強調しています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia/a03.html
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