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計画的なバースプラン :正しい避妊方法と特徴
どんな避妊方法でも、正しいやり方を守らなければ、100%安全で確実なものとはいえません。自分に合った方法を複数組み合わせて、“確実な避妊方法”を身につけましょう。ここでは、正しい避妊方法とその特徴についてお話します。
1.ピル
ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を配合した錠剤です。これら女性ホルモンの作用を利用して、疑似妊娠状態をつくり排卵そのものを止めてしまいます。
そのため、ピルをきちんと服用すれば、100%に近い避妊効果が得られます。医師による処方が必要です。
2.コンドーム
薄いゴム(合成樹脂)製の袋を男性のペニスに装着して、精子が膣内に入るのを防ぐ方法。日本では、もっともポピュラーな避妊方法です。けれども破れていなくても、避妊率は決して高いとは言えません。エイズをはじめ、性行為感染症(STI)の予防にもなりますが、避妊効果は、85%~90%です。
3.IUD(Intra Uterine Device)
IUD(Intra Uterine Device)とは、子宮内避妊器具のこと。子宮内に器具を挿入して、受精卵の装着を妨げる避妊方法です。とくに、出産後しばらく妊娠したくない人(経産婦)に向いています。避妊効果は95%~98%です。
4.IUS(Intrauterine system)
ドラッグデリバリーシステムと呼ばれる避妊法で、IUD(リング)とピルを組み合わせたものです。5年分のプロゲステロンが付加されたリングで子宮の中に入れて使用します。
月経血が大幅に減少することと、飲み忘れによる妊娠率の低下がないこと、血栓症のリスクの上昇がないことがメリットです。またIUSを抜いてしまえは、次の月から妊娠は可能です。避妊効果は99.9%です。
5.基礎体温法
基礎体温から排卵日を確認して、妊娠の可能性の高い時期(危険日)を避けて性交する方法です。ただし、月経不順の人には有効ではありませんし、これだけで避妊するのは難しいので、必ずコンドームなどほかの避妊方法を併用しましょう。
その他:卵管結紮術
卵管を縛って、妊娠を避ける方法です。現在では帝王切開術の際などに行われています。避妊効果は99.5%といわれています。
働く女性のための、 計画的なバースプラン
次に、働く女性や自分のライフスタイル合った方法で「いつ産む」のか、「産みたい時に産めるのか」という、計画的なバースプランをコントロールする方法として避妊方法についても考えてみましょう。
日本産科婦人科学会によると、ピルは、世界中で多くの女性が使用しており、ヨーロッパでは約30%、普及率が最も多いドイツでは52.6%も普及しています。
男性に頼らず、女性の意志のみで実行可能なことや、毎日服用すれば避妊効果が高いという利点があります。一般的に、ピル服用後に妊娠を望んだ場合、ピルの服用をやめれば、次の周期から妊娠は可能です。ある程度の期間を経て妊孕性(妊娠力)は回復します。
例えば、正常の月経周期の女性ならおおよそ5週間以内に月経が再開しますし、3か月以内には95%以上の人で月経が再開するので、人生設計のプランニングがしやすい方法といえるでしょう。
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