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白髪とハゲの関係
では、白髪の人はハゲない(ハゲにくい)。これは本当でしょうか。
実は、このウワサもウソなんです。
前述の通り、毛をつくるのは毛母細胞で、色素を作るのはメラノサイト。2つの細胞は異なるので、理論的に真実ではありません。
ではなぜ、「白髪=ハゲない(ハゲにくい)」というウワサが広まったのでしょう。
答えはおそらく単純で、髪がフサフサな人は、髪の色がよく目立つ一方、ハゲている人は、髪の色うんぬんよりも「ハゲている人」という印象の方が強くなりがち。もしハゲに白髪が生えていたとしても、人は少ない毛をよくよく見ないものです。
その結果、白髪の人はハゲている人が少ない、という印象が広まったと思われます。
マリー・アントワネットの伝説に象徴されるように、白髪はその神秘的な白さや、個人差が大きくメカニズムが長らく不明だったことなどから、様々なウワサや伝説が生まれやすい存在です。
でも、良い年の重ね方をした人の白髪は美しく、ときに輝いて見えますよね。白髪について正しい知識を持って、髪の毛と末永く健やかなお付き合いをしたいものですね。
<監修>
坂本 忍(医学博士 公認スポーツドクター(日本オリンピック委員会強化スタッフ))
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