(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
ドイツ・ハンブルクを本拠地とするサッカークラブ「ザンクトパウリ」に移籍した宮市亮選手は、 前十字靭帯断裂 のため長期離脱を余儀なくされました。宮市選手は2015年7月18日に行われた親善試合ラージョ・バジェカーノ戦で負傷し、23日に手術を行っています。ここではスポーツ選手に多く見られる 前十字靭帯断裂 について見ておきましょう。
前十字靭帯断裂 :前十字靭帯ってどこ?
膝の関節は、膝の上方に伸びる太ももの骨(大腿骨)と膝の下方に伸びる脛の骨(脛骨)が接し、その隙間に、膝半月板というくさび構造物が挟まっています。膝の安定性を保つ役割を担うのが前後左右に位置する4つの靭帯。前十字靭帯もそのひとつです。
縦方向の安定を保つのが前十字靭帯と後十字靭帯です。前十字靭帯は脛骨が前方に滑り出すのを防ぎ、後十字靭帯は後方落ち込みを防ぎます。側方への動揺を防ぐのが内側側副靭帯と外側側副靭帯です。前十字靱帯は大腿骨の後方から脛骨の前面に斜めに走り、スポーツにおける下肢のあらゆる動きに関与します。
ケガをしやすいシチュエーションとしては、他選手との接触や転倒の他、急激なストップ、膝を軸にしたターン(ピボット動作)などがあります。とくに、体の重心が膝の上から外れ、外側に出た不安定な姿勢で着地すると無理な力が加わって損傷しやすくなります。前十字靭帯のケガは接触をともなわなくても起きるのが特徴です。
スポンサーリンク