ゴマはどんどん取るべき? おへその掃除方法

Mocosuku(もこすく)
  • ゴマはどんどん取るべき? おへその掃除方法

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

ゴマはどんどん取るべき? おへその掃除方法

公開日時

 おへその掃除方法 :おへそとは

 

おへその元となる「へその緒」は、妊娠中に赤ちゃんに栄養や酸素を運ぶ大切な器官です。直径は約2~3センチで、長さは50~60センチほど。「おへそ」は、産まれた後にこのへその緒のとれた跡のことをいいます。

おへその位置は男女の間でも違いがあるといわれ、子宮や骨盤などがあることから女性のほうがやや高めの位置にあります。

 

おへその皮膚の内側には、内臓を包む腹膜と腸があります。そのため、強い刺激を与えると炎症を起こし、傷つくことがあります。「おへそのゴマをとってはいけない」といわれるのは、ここからきているようです。

 

おへその掃除方法 :おへそのゴマの正体とは

 

おへそのゴマの正体は、垢や埃です。これは衣類の埃や皮脂などが集まってできた汚れで、たまりすぎると細菌が繁殖して悪臭の原因になります。汚れを落とさないままでいると、おへその穴が黒ずんで目立つようになってしまいます。

 

さらに、トイレの便器の水に生息する有害細菌の数が290個なのに比べ、おへそのゴマに潜んでいる菌は約120万個にもおよびます。つまりおへそのゴマはばい菌の宝庫です。もしかすると、便器よりも約4100倍も汚い可能性があるのです。放っておくとまれに「臍炎(さいえん)」と呼ばれる病気にかかることもあるので、清潔に保つようにしましょう。

 

 おへその掃除方法 :臍炎(さいえん)とは

 

臍炎は、おへそが炎症を起こしている状態のことを言います。へその緒を切り取ったばかりの赤ちゃんに起こりやすい病気ですが、成人してからも臍炎を起こすことがあります。これは、おへそのくぼみに入った垢や皮脂などによって細菌に感染することが原因で、主に次の症状がみられます。

 

・おへそが腫れる
・おへそが赤くなる
・おへそから膿が出る
・おへそが痛い

 

放置しておくと、臍炎から局部的な腹膜炎にかかり、敗血症を起こして命に関わる危険性もあるので気を付けましょう。

臍炎になった場合は、抗生剤を服用し、抗生剤軟膏を患部に塗るといった治療が行われます。ただし、あまりにも膿が溜まり、激しい痛みが伴う場合は膿を排出させる手術を行うこともあります。

 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【健康(その他)】新着記事

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 近年、薬や薬局にまつわる制度が大きく変化しています。 2016年4月からスタートした「かかりつけ薬剤師制度」では、“患者のための薬局”...

2019/07/26 18:30掲載

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

執筆:磯野 梨江(管理栄養士) 医療監修:株式会社とらうべ ケールと聞いて青汁を連想される方も多いのではないでしょうか? なんとなく苦くて不味いイメージが強いですが、ケールには現代人に不足しがちな栄...

2019/07/23 18:30掲載

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ フルーツは健康や美容によい栄養素を摂取できる食品として、私たちの食生活に浸透しています。 ...

2019/07/12 18:30掲載

お口の中の細菌は万病のもと 『口腔内フローラ』の重要性を説く!

お口の中の細菌は万病のもと 『口腔内フローラ』の重要性を説く!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 腸内細菌が形成する「腸内フローラ」はすでによく知られるようになりましたが、お口の中の「口腔内フローラ」についてはいかがでしょうか? 「...

2019/07/02 18:30掲載

ワインのちびちび飲みは要注意!「酸」で歯が溶ける『酸蝕歯』

ワインのちびちび飲みは要注意!「酸」で歯が溶ける『酸蝕歯』

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 歯の病気といえば虫歯があまりにも有名ですが、『酸蝕歯(さんしょくし)』という病気をご存知でしょう...

2019/06/28 18:30掲載

憂うつな梅雨は、 ココロとカラダをほぐして前向きに!

憂うつな梅雨は、 ココロとカラダをほぐして前向きに!

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 雨や曇の日が続いて洗濯物が乾かない、湿気が多くてヘアスタイルが決まらない、なんとなく気分もすっきりしない…そんな梅雨の季節。 ...

2019/06/11 18:30掲載