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執筆:永吉 峰子(管理栄養士)
生活習慣病の1つ糖尿病。
もしもかかってしまったら、食事制限が必要とお聞きになったこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし実は、糖尿病患者向けの食事はバランスが良く、健康に気をつかっている方にもおすすめの食事です。
そんな「糖尿病の食事」について、管理栄養士がお伝えしていきたいと思います。
そもそも糖尿病とはどういう病気?
糖尿病とは慢性的に血液中のブドウ糖が多い病気のことを言います。
一般的に、空腹時血糖値126mg/dl以上か、随時血糖値200㎎/dl以上、もしくは75gブドウ糖負荷試験2時間値200㎎/dl以上で糖尿病と診断されます。
糖尿病は膵臓から出るインスリンという血糖値を下げるホルモンの量が低下しているか、働きが悪くなって起こります。放っておくと腎臓病や網膜症、神経障害などの合併症が起こることがあります。
また血糖値は食事の影響を受けやすく、肥満がある場合は肥満が糖尿病の原因となっていることもあります。
そのため、食事療法はとても重要と言われています。
糖尿病の食事療法のポイントとは?
適正エネルギー量を守る
糖尿病の食事療法の基本は適正なエネルギー量を守ることです。適正エネルギー量は医師によって処方される為個人差があり、体重や糖尿病以外の合併症の有無で異なります。
一般的に男性は1600cal前後、女性は1400kcal前後となることが多いようです。
食品交換票を使ってバランスよく食べる
糖尿病の食事療法では食品交換票というものが使われます。
食品交換票では、食品を主に炭水化物を含むもの、たんぱく質を含むもの、脂質を含むもの、ビタミンやミネラルを含むもの、調味料に分けています。そしてそれぞれの食品80kcal分の重量を1単位としています。
適正エネルギー量が決まったらどのグループの食品をどれだけとればよいか、この食品交換票に基づいて指導が行われます。
例えば、適正エネルギー量が1400kcalの場合、1日に摂取できる単位は1400÷80=17.5単位となります。この17.5単位のを、炭水化物を含む食品には〇単位、たんぱく質を含む食品には〇単位…というふうに振り分けていきます。
食品交換票を使うことで食事のバランスが整い、血糖値の上昇に結び付く糖質の量も適正にすることができます。
1日3食規則正しく食べる
食事の時間が不規則だと血糖値の増減が激しくなり、慢性的に血糖値が高めになってしまうと言われています。
そのため、糖尿病の食事ではなるべく毎日同じ時間に3食とることが推奨されています。
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