(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
ろれつが回らないとは、コトバがはっきりしなくなるさまのことを言います。
お酒に酔って舌がうまくまわらなくて「ろれつが回らない」なら、「お気の毒に!」ですむ話でしょうが、その原因に病気があるとなると、症状として言語障害が疑われます。
まずがはこの「ろれつが回らない」について、詳しくみていくことにいたしましょう。
「ろれつが回らない」の由来
「ろれつ」という言葉の由来は音楽です。
ド・レ・ミの7音階が有名ですが、音楽の基本となる「音階(スケール)」は国や地域によって非常に多様です。
多様なスケールの中で、雅楽で用いられる中国伝来の「呂(りょ)」と「律(りつ)」というスケールがあります。呂旋法は民謡音階とも呼ばれます。
律旋法は「君が代」がこれを使っています。どちらも五音階です。
さて、「ろれつが回らない」の由来は、この「呂」と「律」とのハーモニーがあっていないことを指していました。
ですから、漢字では「呂律が回らない」と書きます。それが転じて、現在の「コトバがハッキリしない」になっています。
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