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「子宮頸管ポリープ」の症状や治療法
炎症がきっかけで子宮頸管の粘膜が増殖し、頸管にキノコのようなポリープができる病気です。
数mm~数cmほどの大きさで、1つだけできる場合が多いです。
ほとんどは良性ですが、まれにポリープ状の悪性腫瘍の可能性も考えられるので、原則として切除して細胞組織を調べます。
症状
わずかな刺激で出血しやすく、性交や運動の後に不正出血が出ることがあります。おりものの増加がみられます。
治療法
・切除する場合
通常は麻酔なしで、外来で行います。切除したポリープの細胞組織を調べ、悪性の有無をみます。
・切除しない場合
妊娠している場合、切除することで子宮内に影響をあたえ、流産や破水を招くリスクがあります。悪性が疑われなければ、切除しないほうがいい、という考え方もあります。
妊婦健診でポリープが見つかった場合は、切除の有無など医師と相談して、納得のいく方法を模索しましょう。
「子宮内膜ポリープ」の症状や治療法
子宮内膜から子宮の内側に向かってできたポリープのことです。出現には女性ホルモンの乱れが関わっていて、子宮内膜症が進行するにつれて、併発することが多いものです。
大きさは1cm未満のものがある一方、2cm以上のポリープになることがあります。
40~50代に多くみられますが、不妊治療をしている中で子宮内ポリープが見つかることもあります。
ほとんどが良性ですが、悪性のこともありますので、慎重に検査の必要があります。
症状
無症状、過多月経、不正出血のほか、ひどい生理痛を起こすこともあります。不妊の原因になる可能性があります。
治療法
月経時の出血とともに自然に取れてなくなることもありますが、手術でとるのが一般的です。
ひとくちに「ポリープ」といっても、発生場所・性状・大きさなどはさまざまです。
そのため、一概に「取る・取らない」と判断できないものがあります。
主治医の話をよく聴き、納得のいく治療法を選びたいですね。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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