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高齢化社会でも認知症は減らせる!:イギリスの例
イギリスで、1989~1994年と、2008~2011年の2回、大規模な認知症調査を行いました。
その結果、高齢化率は15.7%から17.5%と、高齢者の数は増えたものの、認知症患者数は、88万4千人から67万人に減少したのです。
認知症有病率が22%も下がるという、世界中をアッと言わせる結果でした。
この間、イギリスは次のようなことを実施しました。
・医療における生活習慣病予防と治療への重点的な取り組み
・たばこの自販機、陳列販売の禁止
・塩分の摂取量を1日6グラム以下にする減塩政策を徹底
イギリスの取り組みは、認知症予防はやればできる、という恰好の先例ではないでしょうか。
【参考】
・内閣府 平成28年版「高齢社会白書」(http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/zenbun/28pdf_index.html)
・伊古田俊夫『40歳からの認知症予防入門』(2016年 講談社ブルーバックス)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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