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身近なものでお風呂に「ちょい足し」
身近にあるものを湯舟に「ちょい足し」して、お風呂タイムをグレードアップ!
そんな方法をご紹介します。
熟睡・リラックス・美肌・デトックス・風邪予防など、健康増進や美容にプラス効果を期待できそうなアイテムばかりです。
柑橘系果物の皮
みかん風呂、ゆず風呂、レモン風呂など、柑橘類の香りはリラックスに適しています。
また、ビタミンCやクエン酸を豊富に含み、肌荒れを改善したり、体臭を消したりする効果にも期待大です。
とくにみかんの皮の「リモネン」という成分は、酸化防止の働きを持ち、お肌をすべすべにしたり、痒みを防いでくれたりする効果もあります(リモネンは他の柑橘類の皮にも含まれます)。
できれば、国産の皮を使うとよいでしょう。
お茶(緑茶や紅茶)
緑茶は美肌・美白によいとされています。
また、紅茶は日焼け肌をいやすといういわれがあるそうです。
どちらも、ティーバックを2~3個、湯船に入れればOKです。
色もキレイですし、お茶をいただいたけれど私はコーヒー派、気づいたら賞味期限切れ…なんていうときにも活用できますね。
塩
寒い時季の入浴に最適といわれる塩。
効果としては、保温や血行促進によるダイエット、殺菌、肩こりや疲労回復にもよいとされます。
さらに、血流を促進して発汗量を上げ、代謝を高めて老廃物を排出する効果もあるといわれています。
おすすめは精製されていない自然塩。
湯船にひとつかみ、塩を入れるだけでOKです。
酒(日本酒)
日本酒の美肌効果はよくいわれるところですが、じつは冷え対策にも効果があるそうです。
アセトアルデヒトやアデノシンなど、血管拡張効果を高める成分が含まれているからです。
好みの湯加減になったら5合(0.9リットル)位を湯船に入れ、よくかき混ぜましょう。
ただし、アルコールに弱い方はやめておきましょう。
ミルク(牛乳)
クレオパトラやローマの貴婦人たちも愛用していたというミルク(牛乳)風呂。
ほんのりした香りにリラックスし、ストレス発散に効果的といわれています。
ストレスによるイライラ、不眠なども改善される可能性があります。
1リットルほどの牛乳を湯船に注げば十分だそうです。
はちみつ
全身の保湿によいとされるはちみつ。
冷え性の改善にもおすすめです。
ビタミンB群、ビタミンC、カリウムといった美肌づくりに欠かせない成分も含まれています。
大匙3杯ほどを湯船に入れます。
入れ過ぎるとベタベタして気持ちよくありません。
生姜
生姜には身体を温める成分が豊富に含まれています。
また、殺菌効果もありますし、たんぱく質を分解する酵素を含みますので、身体の汚れが落ちやすくなる、という利点もあります。
生の生姜をすりおろしてガーゼやお茶パックの袋などに入れ、湯船に浸します。
長時間だと刺激がきついこともあるので、湯船につかる前に取り出してもよいそうです。
このように、どれもこれも、自宅にありそうなものばかり。
その日の気分でチョイスするのも楽しいでしょう。
これらが少し余ったときには「お風呂のちょい足し」を思いだしてくださいね。
入浴剤の歴史
「いい風呂の日」を登録した日本浴用剤工業会によると、古来、天然温泉が病気やけがの治療や健康促進に役立てられていたこと、同様に薬用植物も薬湯として盛んに利用されたことが、入浴剤の由来なのだそうです。
季節湯として知られる端午の節句の「しょうぶ湯」、冬至の「ゆず湯」などは、庶民の慣習として今なお受け継がれているということです。
明治中期に生薬を配合して初めて作られたという入浴剤は、日本の伝統にさまざまな工夫を凝らして現在に至っているのですね。
先にご紹介しましたとおり、自然のアイテムを選んだり、アレンジしたりするのも楽しいですし、入浴剤の「ちょい足し」もまた愛好家が多いことでしょう。
とにもかくにも、私たち日本人は大のお風呂好き。
それゆえに、身近なもの、意外なもの、日本古来のものなど、入浴時の「ちょい足しグッズ」もバラエティ豊富です。
さて、今夜のお風呂はなにを「ちょい足し」しましょうか?
【参考】
・日本浴用剤工業会(http://www.jbia.org/index.html)
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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