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執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
プライベートタイム、心からリラックスできていますか?
“帰宅後も仕事のことを考えてしまって気が休まらない…”
このような状態は「過緊張」と呼ばれ、心身にさまざまな悪影響を及ぼすとされています。
今回は、多忙なビジネスウーマンが陥りやすいともいわれる、過緊張について見ていきましょう。
過緊張とはどのような状態であるか
「過緊張」とは、精神的・身体的ストレスなどが原因で過度に緊張してしまい、常に交感神経が高ぶっている状態を指します(注)。
交感神経とは、日中や活動時、ストレスがかかっている時などに働く自律神経です。
交感神経は、もうひとつの自律神経である副交感神経とバランスをとりながら、身体の各機能を調節しています。
たとえば、日中に交感神経の働きが優位になると、心拍数を増やす、血圧を高くする、血管を収縮する、腸の働きを抑えるなどして、身体の各機能を活動モードへと切り替えます。
一方で、夜間や睡眠中は副交感神経が優位に働き、心拍数が下がる、血圧を下げる、血管を拡張する、腸の働きを活発化させるなどして、身体をリラックスモードへと切り替えます。
このように、本来は交感神経と副交感神経がバランスよく働く(ON/OFFする)ことで、身体の各器官は正常にコントロールされているのです。
ところが、強いストレスがかかって過緊張状態が続くと、夜間や睡眠時であるのに交感神経の働きが活発になり、家でもリラックスできない、眠れない、眠ってもストレスの原因である出来事を思い出して途中で起きる、いつもイライラしている、常に不安で落ち着かない…などの症状が現れるようになります。
※(注)「過緊張」は、厳密には「過度に緊張している状態」を指すため、「筋肉の過緊張状態」などの意味で使われる場合もありますが、本記事においては本文中の意味に限定して、「過緊張」という言葉を使用しています。
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