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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
頭皮からでて髪や衣服についてしまう、白くて細かい「フケ」。
「清潔感がない」というイメージがつきまとい、気になるものですよね。
しかし特に不潔にしているわけでないのに、むしろ毎日のようにシャンプーをしているのに、痒みやフケに悩んでいる方が少なからずいるようです。
今回は、そもそもフケとは何か、またその発生のメカニズムと対処についてお話していこうと思います。
フケは頭皮の垢
頭皮を含め、皮膚には一定の期間で細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」という機能があります。
ターンオーバーは、古い角質細胞がはがれ落ち、新しい角質細胞が生まれることから、「肌の生まれ変わり」などと表現されます。
このとき、古くなって剥がれた角質がフケです。
頭皮以外の皮膚で同じ現象が起こると、「垢(あか)」と呼ばれますから、フケは頭皮の垢、ととらえると分かりやすいでしょう。
そして、ターンオーバーは、いわば自然現象です。
通常、はがれた角質は肉眼では見えないくらい小さいのですが、フケのように目視できる大きさのものが大量に出る、となると肌トラブルが疑われます。
つまり、フケはターンオーバーの乱れから発生し、原因は頭皮に問題があると考えられます。
さらにフケの大量発生は、頭皮の痒み、炎症、雑菌の繁殖などを誘発する可能性もあります。
「頭皮がはがれた白い粉状」というイメージにフケですが、実はサラサラとした「乾性フケ」と、湿った「脂性フケ」があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
次からその特徴や原因、頭皮への影響や対策について見ていきましょう。
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