(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
乾性フケとはどういうもの?
<特徴>
細かくパラパラと落ちる
髪をすくと粉のように落ちてくる
頭皮がカサカサする
生え際に乾燥したウロコ状の湿疹ができる
乾燥肌の人に多い
<原因>
加齢、体質的な乾燥肌、シャンプーの洗浄力が強すぎる、ブラッシングで頭皮を傷つける、などの理由で頭皮の乾燥を招くと、はがれ落ちた部分がフケになります。
また、紫外線やストレスなども頭皮のダメージにつながり、免疫力の低下からフケ発生の原因となります。
花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギーを持っている方は、アレルゲンによりヒスタミンなどの炎症性物質を放出し、痒みを誘発してフケの発生につながります。
<影響>
頭皮が乾燥して痒いので掻いてしまい、炎症を起こしやすくなります。
炎症の影響で頭皮の状態が悪くなり、髪が抜けたり薄くなったりする可能性があります。
<対策>
髪を洗い過ぎない(多くても1日に1回)
洗浄力が弱いシャンプーを使う
頭皮を保湿する
脂性フケとはどういうもの?
<特徴>
フケが大きい、髪や頭皮にくっつきやすい
頭皮がべたつき脂っぽい
頭皮に黄色っぽい塊ができる
強い痒みをともなう
頭皮に赤みがでる
自然に抜けた毛の根元が白い
<原因>
頭皮の皮脂が増えて脂漏(しろう)が出てフケになります。食生活の栄養バランスの乱れや、頭皮が清潔でない状態であることなどが脂性フケ発生の原因となります。
カビでも酵母でもあるといわれる、皮膚常在菌(常に肌にいる菌)の「マラセチア」は、頭皮の炎症を誘発し、また、これを治すために皮脂の分泌を増やして、フケを発生させます。
ストレスで免疫力が低下し自律神経のバランスが乱れると、頭皮に菌が入って炎症を起こす、何らかの病気になるなどしてフケを発生させます。
<影響>
脂漏性皮膚炎という炎症になりやすくなります。痒みが強いため掻いてしまい、頭皮が傷ついてボロボロになることもあります。
皮脂が毛穴をふさぎ、脂漏性脱毛をひき起こすケースもあります。
<対策>
頭皮の細菌を殺菌する
炎症を悪化させないよう、刺激の弱いシャンプーなどを使う
皮脂を減らす作用のあるシャンプーなどを使う
皮脂が過剰に分泌されないよう、生活習慣を整える
ここまで見てきたように、フケはタイプによって原因も対処法もかなり違います。
乾性フケは「乾燥を防ぐ」こと、脂性フケは「頭皮の過剰な皮脂の分泌を抑えること」がポイント。
フケが気になるという方は、まずは自分がどちらのタイプであるかを見極め、適切に対処しましょう。
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク