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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
「ピア・プレッシャー」という言葉をご存知ですか?
ピア(peer)とは同僚や仲間のこと、プレッシャーは文字通りのプレッシャーですから、「同僚からの圧力」(『デジタル大辞泉』より)と訳されたりします。
「同調圧力」というと分かりやすいかもしれません。
どういう状況を表す言葉なのか、検証してみましょう。
ピア・プレッシャー:周囲から受ける圧力
「皆がまだ働いているから、自分だけ先に帰りづらい」「体調が悪いけれど、ここで頑張らないとチームに迷惑がかかる」など、職場や部活など組織行動やチームワークが重んじられる集団では、仲間や同僚との和を大切にし、全体の利益や目標のために各々が力を尽くすことを求められます。
しかし、これを重視するあまり、目標や競合あるいは上長からの圧力だけでなく、仲間や同僚からも精神的重圧を受けやすくなるといわれます。
この重圧がピア・プレッシャーで、「周囲から受ける圧力」とも呼ばれます。
独りよりも皆と一緒がいい、他者と協調して活動する方が快適、という人は、周囲からの「ちから」をプレッシャーとは受けとらないでしょう。
しかし、なかにはそうではない人もいます。
たとえば、他の人にはすこぶる楽しみな女子会も、密かな苦痛になってしまう人がいるのです。
場合によっては、「本当は飲み会もチームも苦手、でも、そんな情けない自分を許せない、他人に見せられない」という心理から、意思に反してむしろ積極的に参加する人もいます。
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