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ロコモティブシンドロームの原因
ロコモが起こる原因は、大きく分けると次の2つであるといわれています。
運動器自体の疾患
加齢にともなって起こる運動器疾患で、変形性膝関節(ひざかんせつ)症、変形性脊椎(せきつい)症、脊椎管狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)、関節リウマチによる痛み、骨折や麻痺、筋力低下によるバランス能力や体力、移動能力の低下などをきたします。
運動器機能不全
加齢により身体機能は衰えますが、具体的には筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、深部感覚低下、バランス能力の低下などが起こります。
たとえば、外出をしない「閉じこもり」などになると、運動不足を招き筋力やバランス能力が低下します。
そうすると容易に転倒してしまうなど、寝たきりにつながる可能性があります。
ロコモティブシンドロームの負の連鎖
ロコモは、メタボリックシンドロームや認知症と並んで、健康寿命の短縮、寝たきりや要介護状態になる危険要因です。
運動不足になると、身体機能の低下や運動器疾患による痛みなどを引き起こし、ちょっとした外傷で骨折するなど、負の連鎖につながりやすい状態です。
さらに、バランス能力、体力、移動能力が低下しますから、たとえば衣服の着脱やトイレなど、最低限の日常生活動作(ADL:activities of daily living)を自立してできなくなります。
そこから、閉じこもりや廃用症候群(安静状態が続き、心身の機能が低下して動けなくなること)、寝たきり、そして、健康寿命の短縮など、負の連鎖が続いてしまうのです。
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