(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
テレビや書籍などで頻繁に見かける眼のトレーニング、略して『眼トレ』。
視力の問題は老若男女を問いませんから、この言葉が気になるという方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな眼のトレーニングに注目してみましょう。
眼の仕組みを知ったうえで、眼トレにはどのような効果が期待できるのか、ご説明していきましょう。
「モノを見る」ということ
モノは光として目に入ってきます。
光は、黒目(角膜)とレンズの役割をする組織(水晶体)を通過し、屈折して目の奥にある膜(網膜)で焦点を結びます。
その光の刺激が視神経を通って脳に伝達されると、私たちは「見える」と認識します。
このとき、光の屈折に異常があり、網膜よりも手前で焦点を結んでいる状態が「近視」、網膜よりさらに奥で焦点を結んでいる状態が「遠視」です。
また、角膜や水晶体などのゆがみによって焦点がひとつに集まらない状態が「乱視」です。
こうした眼の網膜の焦点に問題がある症状を「屈折異常」といいます。
眼鏡やコンタクトレンズは、屈折異常を矯正して、網膜にきちんと焦点が結ばれる「正視」に近づける役割を果たす器具です。
スポンサーリンク