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眼のトレーニング「眼トレ」
インターネット百科事典『コトバンク』によれば、「眼トレ」は、老眼の予防や改善のため、2012年に眼科医でアンチエイジングドクターの日比野佐和子医師が考案したトレーニング、とのことです。
眼の筋肉をストレッチしたり、血行の改善を促したりする眼トレは、特別な器具を使わなくても自分で手軽にできる目のケアです。
もともとは老眼対策でしたが、スマホなどの普及により眼の不調を訴える若年層も多く、「眼トレ」という言葉と方法は一般にも広まりました。
日比野医師は、著書でさまざまな眼のエクササイズを推奨していますが、そのなかから二つの方法をご紹介します。
毛様体のストレッチ
人差し指を立てて目から15㎝の距離で目線の高さにします。
両目で指先だけを見つめながら、ゆっくり腕を伸びるところまで伸ばします。
その後、目線を指先から外し、指先の向こう側にある遠くの景色を見つめます。
これを30回ほど繰り返します。
眼球のストレッチ
目を強く閉じます。
閉じたまま顔を動かさないようにして、眼球を上下左右に大きく動かします。
上下左右それぞれの方向で10秒ほどキープしましょう。
この動きを1セットとし、1日のなかで何回か行いましょう。
前述のとおり、スマホなどの酷使により老眼のような症状を訴える若者も増えていて、「スマホ老眼」と呼ばれています。
また、日中パソコンや細かい書類に集中し過ぎて、夕方になるとピントが合わなくなる「夕方老眼」という眼の不調もあります。
眼の疲労は、視力の低下だけではなく、肩こりや頭痛など身体全体の不調につながりかねません。
ひょっとして、アナタは休憩時間にスマホばかり見ていませんか?
眼トレはオフィスでも自宅でも手軽にできます。
眼を適度にストレッチして、休憩時間には眼もちゃんと休ませてあげましょう。
【参考】
・林田康隆 監修、日比野佐和子著『驚くほど目がよくなる!たった10秒の「眼トレ」「近眼」「遠視」「老眼」が9割治る』(SB新書 2017年)
・小椋祐一郎 監修『みるみるわかる目の疾患』(メディカ出版 2009年)
・星虎男・高山東洋 監修『図解 疲れ目、視力減退の治し方』(主婦の友社 2013年)
・コトバンク『眼トレ』 (https://kotobank.jp/word/%E7%9C%BC%E3%83%88%E3%83%AC-1705343)
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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