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「イタキモチイイ」に確かな根拠はあるのか?
コトバンクで定義はあるものの、「イタキモチイイ」の科学的もしくは医学的根拠に言及する文献等は、今回探し当てることはできませんでした。
現時点では「イタキモチイイ」という表現は、感覚として多くの方がピンとくるものの、そのメカニズムは解明されていない…といったまとめになるでしょうか。
ちなみに、マッサージやフィットネス分野における、「イタキモチイイ」の是非を問う記述のなかには、セロトニンの介在を指摘する声がありました。
ある程度筋肉痛に慣れてくると、セロトニン効果で気持ちが安定し、ただの痛いから、痛いけれど気持ちがいいと、感じ方に変化があるという説です。
この観点からいうと、「ランナーズハイ」でよく知られるベータエンドルフィンも、脳内麻薬として痛みの緩和や気持ちよさに作用しています。
もし、こうした神経伝達物質が「イタキモチイイ」という感覚に関与しているとしたら、大変興味深いことです。
今後の医学的解明を期待して待ちましょう。
【参考】
・コトバンク『痛気持ち好い』(https://kotobank.jp/word/%E7%97%9B%E6%B0%97%E6%8C%81%E3%81%A1%E5%A5%BD%E3%81%84-676707)
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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