(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「漢方薬」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
「ふつうの薬よりなんか良さそう」「副作用が少ない」「緩やかに効果がでる」などでしょうか。
しかし、私たちになじみ深い、一般的ないわゆる“ふつうの薬”との違いを説明できる方は、意外と少ないように思います。
そこで今回は、漢方薬の基礎知識についてご紹介していきたいと思います。
生薬:漢方薬は自然の素材でできている
西洋医学でいうところの「診断」は、東洋医学では「証:しょう」と呼びます。
診察を意味する「四診:ししん」を経て「証」が決まると処方されるのが漢方薬です。
西洋医学の薬は、有効成分だけを抽出、化学的に合成…など、いわばピンポイントで即効性のある効果を狙っています。
それに対して漢方薬は、自然由来の素材からつくられる「生薬:しょうやく」です。
全体のおよそ8割が植物系で、根・葉・茎・実・花・種・樹皮などが使われます。
残りの2割ほどは動物系と鉱物系で、皮や骨や角や貝、石や化石などが使われます。
スポンサーリンク