(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
ヘナ染め:ヘナで皮膚や髪を染める
ヘナに含まれる「ローソン」というオレンジ色酵素成分は、たんぱく質に反応して絡みつく性質を持っています。
髪の主成分であるケラチンを構成するのはたんぱく質です。
ヘナはキューティクルのすき間から浸透してケラチンに絡みつく作用で髪を染めます。
ヘナによるカラーリングの工程はおおむね次のとおりです。
ヘナの粉を人肌より少し温かいお湯に溶きマヨネーズほどの固さのペーストをつくる
ビニール手袋などをしてペーストを少しずつ髪の毛に塗布する
ラップとタオルなどを巻いて規定の時間(1時間程度)おいて洗い流す
※あくまでも参考例です。製品メーカーの説明に従ってください
白髪に色が入りやすいヘナは、「白髪染め」に適した天然カラーリング剤であるといわれます。
「ヘナ」単体だと白髪はオレンジ色に染まります。
たとえば、ここに藍色の色素を持つインディゴで後染めすると、茶色に染め上げることができます。
ただし、黒色を明るい色に染めることはできません。
ヘナのヘアケア効果
一般の染毛剤(カラーリング)は、酸化染料でメラニン色素を脱色させることで髪の内部に化学反応を起こし発色よく染める、という仕組みです。
ヘナは前述のとおりローソンがケラチンに絡むので脱色はともないません。
また、ヘナには一般の染毛剤に含まれるアルカリ剤を含みませんので、髪や頭皮へのダメージはないとされています。
むしろ、ローソンがケラチンに絡みついて髪の表面をコートし傷んだ髪にハリやコシを与えますから、天然のトリートメントとして用いられることもあります。
また、ヘナの細かい粒子は頭皮の汚れを吸着し、クレンジング効果ももたらしてくれます。
天然成分ですから皮脂をとり過ぎる心配もなく、頭皮の乾燥が気になるときにすすめられています。
クレンジング目的でヘナを使用する際は、緩めにヘナを溶いて頭皮に塗り、2~3分マッサージをした後、しっかりと洗い流します。
スポンサーリンク