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体内時計はブルーライトでリセットされる!
目の網膜には杆体(かんたい)と錐体という2種類の視細胞があります。
しかし、眼科医の坪田一男教授(慶応大学医学部)によると、このほかに最近、第3の視細胞(光感受性網膜神経節細胞)が発見され、とくにブルーライトに強く反応する性質をもつとのこと。
朝、太陽の光を浴びて体内時計をリセットする際に、ブルーライトが重要な役割を担っていることが解明されてきています。
ブルーライト・ハザード
かつては「日が昇っている昼間は起きて、日が落ちた夜は眠る」というリズムの繰り返しで営まれてきた私たちの生活。
しかし今では電気の発達により、昼夜問わない生活を可能にしました。
とくに青色と黄色の2色を混ぜて白色を作っているLED照明は、ブルーライト含有率が高い照明器具で、カラダへの影響がより顕著なようです。
具体的には次の二点が指摘されています。
サーカディアンリズム(体内時計)が乱れる
夜眠る直前までスマホを操作する、深夜まで明るい環境で過ごす…といった生活が体内時計を乱し、睡眠障害、抑うつ状態、肥満、高血圧、骨粗しょう症、糖尿病、がんなどに罹るリスクを高めてしまうことが指摘されています。
目への影響
LED照明や液晶ディスプレイから出ているブルーライトの量は、太陽光に比べると微弱ですが、長時間にわたって浴びると強い影響を及ぼします。
また、光源からの距離が近いとさらに影響は強くなります。
通常は1メートル以上離れるように推奨されています。
具体的には次のような健康被害の可能性があるといわれています。
◆網膜や瞳孔を縮める働きをもつ筋肉など、目を酷使する
◆眼精疲労を引き起こす
◆加齢黄斑変性など眼病へのリスクを高める
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