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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
病気になって病院やクリニックを受診するとき、正確な診断と早く治る処方箋(服薬はもちろん、注意点やリハビリテーションのアドバイスなど)がほしい…という思いは誰しも一緒です。
世の中にはたくさんの病院があって、さまざまな医師がいます。
私たち患者側は、医者とどのように接するべきなのでしょうか?
自分が納得して満足できる、よりよい治療を受けるために、今回は「患者としてのスキル」について考察します。
受診するクリニックや病院の選び方
何の病気か皆目見当がつかないと、最初から大学病院や有名な総合病院を受診したくなりますが、それはあまりおすすめしません。
紹介状がないと初診料が掛かるうえ、待ち時間も長いことが多いです。
まずは近くのクリニックを受診しましょう。
クリニックを受診する際もコツが必要です。
たとえば風邪を引いたとすると、多くの方は内科を選択するのではないでしょうか。
しかしながら、症状によっては耳鼻科のほうがよいときもあります。
鼻水が止まらない、のどが痛いなど、症状の範囲が鼻から咽喉までに集中している場合は、耳鼻科のほうがより症状に適した薬を処方してくれます。
また、内科を標榜していて、循環器や呼吸器と表記されているクリニックも見かけます。
これは院長先生がその分野の専門であり詳しいことを表しています。
たとえば、おもに咳が止まらないという症状のときは呼吸器、不整脈が気になるときは循環器と掲げているクリニックを選ぶ方法も考えられます。
近くにそのようなクリニックがなくても、標榜している診療科についてはきちんと診察してくれますので安心してください。
さらに、クリニックの先生の判断で、大きな病院を紹介してくれる流れもよく見受けられます。
大学病院など、受診したい大きな病院に目星をつけている場合も、最初はクリニックを受診して紹介状を書いてもらうほうがスムーズです。
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