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よい治療を受けるために家族ができること
医師との関係性においては、患者だけではなく家族の態度や行動も重要です。
その人の生き方に配慮した最善の治療とは何か…重病であればあるほど、医者と患者、家族が考えながら方針を決めていくことが求められます。
医師を本気にさせるか否かは患者や家族の熱意です。
これには信頼関係が大きく関わってきます。
医師との面会時には、家族もできるだけ同席したほうがよいでしょう。
医師としても、家族の顔や患者の置かれている立場や状況がわかれば、家族のためにも頑張ろうという意識が芽生えます。
脳卒中のように本人が意思表示できないケースでは、家族の行動が予後を左右することもあります。
患者をよく理解している家族の真剣な態度や、回復に向けサポートしたいと思っている気持ちが伝われば、医師をはじめとする医療スタッフも真摯に取り組みます。
また、リハビリテーションにおいては、患者が自宅に戻った後の家族との生活や仕事などを考慮して具体的に目標を定める方が効果的に進められます。
そして、患者がどのような治療を望んでいるか、家族から医師に的確に伝えるためには、日ごろからの家族関係も重要ということですね。
患者だけではなく、家族や医師、医療従事者も本気で治したい、よくしたいという思いを持って、同じ目標に向かっていけると、闘病生活の苦労も軽減されるでしょう。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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