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DHEAが減るとどうなる?DHEAの働きとは
それでは、DEHAは具体的にどのような役割を担っているホルモンなのでしょうか。
DHEAの分泌が減ると以下のような影響が出ると言われています。
老化が進みやすくなる
精神的・肉体的ストレスを受けると、体内では血糖値や血圧を上げるコルチゾールというホルモンが分泌され、それにともなって活性酸素が発生します。
DHEAはこのコルチゾールの分泌を抑える働きを持っています。
ですから、DHEAが減ると体内の活性酸素が増えて血管の機能も弱まり、老化が進みやすくなるのです。
記憶力や思考能力が衰える
DHEAの血中濃度が低い人は、認知機能が低下することがわかっています。
単語を覚えたり、ちょっと前の出来事を思い出したりする能力が衰退してきます。
肥満になりやすくなる
DHEAは成長ホルモンの分泌を促し、身体の代謝を高める働きをしています。
分泌が低下すると脂肪がつきやすくなり、肥満体型になり生活習慣病にかかるリスクも高まります。
免役力が落ちる
免疫機能を活性化する働きを持っていることから、DHEAが減ると免疫力が低下します。
風邪にかかりやすくなったり、治りにくくなったりします。
うつ症状が出る
DHEAを分泌している副腎が疲労すると、うつ症状が出ることがあります。
うつ病の人もDHEAの値は低いのですが、副腎疲労によってもDHEAが低下し、無気力になったり絶望感を感じやすくなったりします。
DHEAを増やすために必要なこと
残念ながら年齢とともに減少してしまうDHEAですが、日々の生活習慣を改善することで分泌を促進できます。
重要なポイントは副腎の働きを高めることです。
質のよい睡眠をとる
ホルモンの分泌にとってなによりも大切なのは、太陽の光を浴びて目覚め、昼は活動して夜はぐっすり眠る…という基本的なサイクルです。
カフェインやアルコール、喫煙は控える
これらは副腎に負担をかけて機能を低下させます。
コーヒーやお茶、コーラなど、カフェインを含む飲み物やお酒の飲み過ぎに気をつけましょう。
喫煙も身体に負担をかけます。
ストレスを溜めない
ストレッチや軽い運動、腹式呼吸などを継続して行い、日頃からストレスを溜めないように留意し、副腎を労わりましょう。
また、きつい運動はむしろ肉体的ストレスにつながりますので控えます。
自然に囲まれてリラックスしたり、歌や音楽を楽しんだりする過ごし方もよいでしょう。
食生活を整える
外食やコンビニ食などを日常的に続けていると、副腎疲労が進んでしまいます。
甘いものや炭水化物は控えめにして、質のよいたんぱく質や脂質、食物繊維を意識して摂取しましょう。
食べるときはゆっくりよく噛むと内臓に負担がかかりません。
副腎疲労の回復には、ビタミンCやビタミンB5、ナイアシンも積極的に摂りましょう。
最近では海外からのサプリメントも出回っていますが、DHEAはステロイドホルモンですので副作用も起こります。
オリンピックなどの競技においてDHEAは筋肉増強剤として禁止成分に指定されており、使用するとドーピング検査では陽性になります。
安易にサプリメントを取り入れる選択をせず、まずは日常生活の見直しからはじめましょう。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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