(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
近年、「女性の貧困」の問題がさまざまなメディアで取り上げられていますが、2014年に放送されたNHKの『クローズアップ現代』によると、働く単身女性の3分の1が「年収114万円以下」の低所得で生活することを余儀なくされているそうです。
このシリーズでは実際のケースをもとに、女性の貧困とそこから脱出するための「セーフティネット」について 借金から解放 をテーマに考えていきたいと思います。
(前回からのつづき)生活保護費では借金の返済をすることができないため、日本司法支援センター「法テラス」の無料法律相談で弁護士のアドバイスを求めたEさん(仮名・26歳女性)。しかし、Eさんから状況を詳しく聞いた「法テラス」の弁護士は、Eさんに自己破産を勧めるのでした。
借金は白紙にしたいけど…
Eさんの借金は消費者金融とローンをあわせると100万円ほどで、月々の返済額は約2万円。生活保護を受けているあいだはEさんにこれらを返済できる見通しはなく、ケガが治ってもすぐに新しい仕事が見つかるとは限らないため、借金が白紙になるに越したことはありません。
「しかし、自己破産って…」
Eさんは、たった100万円ほどの借金で、自分が「破産をしなければならない」状況に置かれていることを、なかなか受け入れることができませんでした。
スポンサーリンク