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急性硬膜化血腫の危険性 について考えてみましょう。
交際相手の女性(47歳)に、前頭部に数回頭突きをするなど暴行を加え、急性硬膜下血腫 による多臓器不全で死亡させた疑いで、男(55歳)が逮捕されたという事件が起きました。
翌日、女性の体調がおかしいことに気が付き119番したとのこと。でも手遅れでした。急性硬膜化血腫は、死に至るリスクの高い疾病です。
急性硬膜化血腫の危険性 って?
頭蓋骨のすぐ内側に硬膜はあります。硬膜の内側で脳の表面に出血が起こると、出血した血液が脳と硬膜の間にたまり、短時間のうちにゼリー状に固まって脳を圧迫します。
これが「急性硬膜下血腫」です。
急性硬膜下血腫は治療をしても、その後が思わしくない可能性が多いようです。
転落や交通事故、殴打などで起こり、あらゆる年齢層にみられますが、とくに高齢者に多く発生しています。
急性硬膜下血腫が高齢者に多いのは、高齢者の脳血管が外力に対して脆弱で、脳表面と硬膜間の架橋静脈の破たんが原因と考えられます。
また、小児では虐待によるもの、若年者ではスポーツ中の頭部外傷も見られます。
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