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騒音の健康リスク は実際どのくらいあるのでしょうか。
愛知県東海市大田町では平成21年から、参加者がイヤホンで音楽を聴きながら踊る「無音盆踊り」を行っています。盆踊りの音楽を騒音ととらえる人に配慮したためです。静寂の中で繰り広げられる盆踊りの風変りな様子が話題になりました。ところで、健康リスクという観点で見たとき、私たちが注意する必要があるのは、どのレベルの騒音からなのでしょうか?
騒音性難聴のリスク
一定以上の大きさの音を継続的に聞き続けたり、あるいは、たとえ一瞬であっても、極端に大きな音を聞いたりすると、音が聞こえにくくなる「騒音性難聴」のリスクが生じます。
米CDC(疾病対策予防センター)は、どの程度の大きさの音(単位はデシベル)を、どれくらいの時間聞き続けると騒音性難聴が生じるのかの基準を示しています※。
デシベルが示す具体的な音の大きさについては、例えば、航空機の機内が80デシベル弱、パチンコ店の店内が90デシベル弱、チェーンソーが約110デシベルです。そして、騒音性難聴が生じるリスクは次のようになっています。
- 85デシベル:8時間 、88デシベル:4時間、91デシベル:2時間、~中略~109デシベル:2分
このように、3デシベルごとに耐えられる時間の長さが半減していきます。仮に、88デシベルのパチンコ店で過ごすとすれば、4時間で騒音性難聴が生じるリスクが高まります。109デシベルのチェーンソーの場合は、たった2分でも危険です。
※NOISE AND HEARING LOSS PREVENTION(http://www.cdc.gov/niosh/topics/noise/noisemeter.html)
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