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安全確認を繰り返してしまうEさん
そのような典型例として、Eさんという架空の人物を紹介しましょう。Eさんは、ちょっとこだわりの強い人です。もともと心配性で火の元の安全確認などは慎重な人だったのですが、ある時から旧に、戸締りに対しても過敏になってしましました。きっかけは、友達の家に、泥棒が入ったという話を聞いたことです。
Eさんは、家の戸締り、火の元がちゃんとされているのか不安になり、確認したくなります。家から出る時には、約30分、火の元や戸締まりの確認作業に追われます。自分でもそんな状況を過剰だと感じながらも、どうしようもないと感じています。
不安の解消と行動が結びつく
火の元や戸締まりが気になること自体は、それほど変なことではありません。戸締りどうだったかなといった考えが浮かんだ時に、うっすらと不安になるのは自然なことです。また、そのような時に、「確かに閉めた」という記憶に自信がないのも不自然なことではありません。多くの人は、この時「多分大丈夫だろう」と思って不安な思いにブレーキをかけます。
しかし、Eさんは少し違う発想に進みます。戸締りどうかだったかな、という不安までは同じなのですが、その不安を消すために、確認行動をとるのです。そして、確認行動をすることで、不安は瞬間的に消えるのですが、これは、「確認行動をしないと不安が消えない」という学習となり、パターン化してしまうのです。その結果、不安へのブレーキの効きがどんどん悪くなり、30分も確認行動に追われるようになってしまったのです。
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