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プール熱の症状
発熱・咽頭痛・結膜炎(目の充血や痛み・痒み)が主症状で、これらの症状が3~5日続きます。症状が現れる順番や程度は人それぞれで、39℃前後の発熱や、喉が激しく腫れて食事が摂れない、片方の目の充血や「めやに」など、様々な症状で気が付くことになります。
更に、下痢や咳など、風邪と同じような症状が見られる場合もあります。
目の症状が目立つ場合もありますが、「もしかしてプール熱?」と思ったら、まずは小児科を受診するようにしてください。場合によっては、小児科から眼科を紹介されるケースもあります。
予防法と対策
プール熱に対しての特効薬はありません。
そのため、咽頭痛や目の痛みを和らげる痛み止めや、発熱を押さえる解熱剤で、症状を軽くするよう処方されます。ゆっくり休むことで体力を回復させてあげましょう。
また、咽頭痛により、食べ物が喉を通らないこともあるでしょう。そのような時は脱水を避けるためにも、喉を通りやすいゼリーやアイスクリームなど、食べられるものを食べさせてあげてください。
プール熱は感染力がとても強く、「主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止」とされている病気です。登園・登校するには医師の許可が必要になるので注意してください。
兄弟間で二次感染を防ぐためには、こまめな手洗いが基本の予防法です。
プール熱は、咳などの飛沫からの感染と、接触感染があります。子供たちの手がよく触れる、ドアノブや机・椅子などはこまめにアルコール消毒をしておくと良いでしょう。タオルや洗面器は共有しないようにしてください。
症状が治まった後も感染の恐れはあります。特に便にはウイルスが残っているので、排便やオムツ交換の後の手洗いは念入りに行うよう心がけましょう。
このように、プール熱はとても感染力の強い病気なので、夏場でもうがい手洗いをしっかりすること、プールの後には体や目をしっかり洗い流すことなど、もう一度お子様と一緒に確認しておきましょう!
<執筆者プロフィール>
松本 たお(まつもと・たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の二児の母。
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