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季節性うつの原因は?
季節性うつの周期性を見ると、日照時間が短くなる時期から次第に症状が悪化しはじめ、春を迎える頃に落ち着いてきます。
このため、日光との関係が大きな原因と考えられています。
人は日光を浴びると、体の中で「セロトニン」という物質が作られます。セロトニンは、「サーカディアンリズム」という、体内の様々なリズムを調節するホルモンの原料なのです。
1日の中の睡眠と覚醒のリズム、1年の中の季節のリズム、そしてホルモンを分泌するリズムなど、体のあらゆるサイクルを整えるのに重要な働きをしています。
浴びる日光が不足することによって、これらのリズムが乱れ抑うつ傾向になるのです。実際に、冬場に抑うつ傾向・過食・過眠の傾向になりやすいのは、冬季うつ病患者に限らず全ての人に当てはまると言われています。
季節性うつの治療法
日光が足りないのなら、光を浴びれば良い。
季節性うつの治療法は、そんなシンプルな発想から生まれました。「光療法」と言って、特別な機械で光を浴びる方法です。これはとても効果を上げており、冬季うつ病患者の7割に何らかの変化が現れています。早い人では2~3日で症状が改善したというデータもある程です。
光療法で改善しない場合に、抗不安薬や抗うつ薬、光に対する感受性を高める目的でビタミン剤を投与します。
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