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足湯の健康効果
足の中でもふくらはぎは、下半身にたまった血液を心臓に送り返す働きがあることから、「第二の心臓」とも呼ばれている場所です。
そのため、足湯のときにふくらはぎもお湯に浸かるようにすることで、足だけでなく、全身にも良い効果をもたらすと考えられています。
具体的には次のような健康効果が期待できます。
全身に対する保温効果
足湯をすることで、足先の血液を温めることができます。さらに、温まった血液は、ふくらはぎのポンプによって全身に送られます。
そのため足だけではなく、全身にも温かい血液が巡り、カラダ全体を温めることができます。
これまでの実験で、42度のお湯に15分間足浴すると、足浴後25分経っても体温を高く保持できることがわかっています。
睡眠を促す効果
身体の保温効果を期待するためには、42度で15分間というお話をしましたが、この時間を短くすると、睡眠を促す効果が期待できることがわかっています。
ヒトは、深部体温(カラダの内部の温度)が急激に下がることでスムーズに眠りにつくことができます。
42度のお湯で10分間未満の足湯を行うと、足湯後、深部体温が速やかに下がり、眠りにつきやすくなることがわかっています。
足のむくみを解消する
ふくらはぎや足先は、重力によって血液が下に向かって流れるため、血液中の老廃物がたまりやすく、むくみやすい場所です。
そこで足湯をすることで、温められた部分から血行が良くなり、溜まっていた老廃物が流されるため、むくみ解消の効果が期待できます。
免疫機能をアップさせる
ある実験(※)によると、足湯を続けることで、「NK(ナチュラルキラー)細胞」が活性化したことが分かりました。NK細胞は、がん細胞やウィルスなどを攻撃する働きがあり、免疫機能にとって重要な役割を果たしています。そのため、足湯をすることで、細胞レベルの免疫機能が向上するのではないか、という指摘があります。
リラックス効果
足湯には、副交感神経の働きを高め、全身をリラックスさせる効果があります。
また、公共の場所に設置されている足湯の場合、しばらくの時間その場に滞在するため、その場にいる人たちとの会話が生まれることも、ストレス解消につながると考えられます。
こんな方におすすめ!
このように、足湯にはさまざまな効果が期待できます。また、最初にお話したように、身体への負担が少なくてすむことも魅力のひとつです。
そのため、とくに次のような方におすすめできます。
・高齢者や心肺機能が弱い方
全身浴の場合、胸やお腹に水圧がかかって血圧や呼吸数が上昇することがわかっています。その点、足湯はこのような心配がなく、高齢者や心肺機能が弱い人にとっても安心して楽しめる入浴法です。
・風邪などで入浴が難しい方
風邪など、免疫力が低下している時に全身浴をすると、湯冷めをしてかえって悪化させることがあります。そのため、このような時には、無理せず足湯や手湯などの入浴法をおすすめします。
・産後のお母さん
体力が低下している産後は、細菌に対する抵抗力も落ちています。そのため、産後1カ月はシャワーは可能ですが、入浴はできません。しかし、「それでもお風呂でリラックスしたい」というお母さんたちは多いはず。そんなときは、足湯をしてみましょう。カラダもココロもリラックスできることでしょう。
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