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新生児の血液型
このようにして判定される血液型ですが、実は、より正確に判定するためには4歳以上になってから調べることが望ましいと言われています。
生後まもない赤ちゃんは、まだ抗体が作られておらず、母親から抗体が移行している場合もあるため、調べる場合はオモテ試験のみ行います。
ただし、新生児はオモテ試験で調べる抗原の強さもまだ十分ではなく、大人並みになるのは2〜4歳と考えられています。
そのため、新生児にオモテ試験を行ったとしても、実際と異なる結果が出てしまう可能性が否定しきれないのです。
「生まれた時に言われた血液型が、後から変わった」という人は、何かのきっかけで本当に血液型が変わってしまったのではなく、新生児の時の抗原がまだ弱く、判定結果が実際と異なっていた可能性が高いと言えるでしょう。
以前は新生児の血液型を調べることが主流でした。この頃ではこういった現状から、検査の必要性や親の希望がなければ、急いで判定しない病院が多くなっています。
正しい血液型を知るには
このような話を聞くと、新生児の時以来血液型を調べていない人は、「もしも急に輸血が必要になって、違っていたらどうしよう…」と不安に感じるかもしれません。
しかし、手術や事故などにより病院で輸血を行う際は、必ず改めて検査を行うので、心配する必要はありません。
そのため、仮に自分が思っている血液型と本当の血液型が異なっていても、リスクは少ないと言えるでしょう。
ただし、どうしても正しい血液型を知っておきたい人は、自費となりますが、病院で検査をしてもらうこともできます。
より正確な判定を知りたい場合は、4歳以上になってからをめやすに調べることをおすすめします。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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