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執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)
夏にひく風邪も、冬にひく風邪も、どちらも同じ。そう思っていませんか?
実は夏にひく風邪は、冬にひく風邪とは特徴や対策法が少し違います。
今回が、知っておきたい「夏風邪の特徴と対策法」について、ご紹介いたします。
ウイルスの違いによって感染しやすい場所も変わる!
そもそも「風邪」は、医療現場では「感冒(かんぼう)」という言葉で表現されます。
感冒とは、鼻水やくしゃみなど、主にウイルス感染によって急激に発症する呼吸器系の病気です。
感冒を引き起こすとされるウイルスは多数あり、様々な種類に分類され、繁殖しやすい時期も違います。
感冒を引き起こすウイルスの違いが、冬風邪と夏風邪の大きな違いとなります。
冬はインフルエンザに代表されるような、「湿気を嫌い、乾燥に強い」ウイルスが繁殖しやすく、感染もしやすくなります。よって、外出先でもより乾燥している場所で感染しやすくなります。
一方の夏は、「湿気に強く、乾燥に弱い」ウイルスが繁殖しやすく、感染しやすくなります。
夏風邪の代表的なウイルスには、「エンテロウイルス」「アデノウイルス」などがあげられ、プールなど湿気がより高く、乾燥していない夏の行楽地で感染しやすい、という特徴があります。
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