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低体温の原因
昨今、日本人の平熱は下がる傾向にあります。その原因を探ってみましょう。
栄養不足・偏り:ビタミン・ミネラル不足
身体は、糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーや熱を作り出して、体温を保っていますが、これらの働きをサポートしているのはビタミンやミネラルです。
たとえば、糖質をエネルギーに変えるためには、亜鉛・鉄・マグネシウムなどが必要になります。
ビタミンやミネラルが不足すると、体内でエネルギーや熱を作ることができずに体温が上がらなくなってしまいます。
無理なダイエット
無理なダイエットにより、食生活が偏ったり食べる量が減ったりすると、筋肉のもととなるたんぱく質が不足し、熱を作り出せなくなります。
同時にビタミン・ミネラルも不足し、低体温だけでなく、月経不順、貧血などを起こす原因にもなります。
冷たいもの・甘いものの食べ過ぎ
冷たいものや甘いものの食べすぎは、身体を冷やし低体温の原因となります。
また、季節ごとに旬の野菜を摂ることも大切です。
たとえば、水分を多く含む夏野菜や果物を寒い冬に食べ過ぎると、身体を冷やしてしまいます。
冷暖房の整った住環境
最近は冷暖房設備が整っており、身体の体温調節機能が鈍くなっています。
これも低体温の一因といえるでしょう。
運動不足
運動不足は筋力を低下させます。
筋力の低下は、血液循環も悪くしますので、低体温の原因といえるでしょう。
過度なストレス
ストレスがたまりすぎると、血行不良が起きて体温低下の原因になります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、体温調節機能を持つ自律神経も乱れます。
その結果、体温のコントロールができなくなり、低体温になります。
便秘
便秘になると、腸内での蠕動運動(ぜんどううんどう)が不活発になり、新陳代謝が悪くなって基礎代謝も下がります。これによって、冷え性や低体温を起こします。
それでは、低体温を改善するにはどのようにしたらよいのでしょうか?
低体温の改善法
継続して行うことにより、低体温の改善に効果が期待できる方法をご紹介します。
いずれも日常生活に取り入れやすい内容ですので、試してみてはいかがでしょうか。
運動をする:とくに次のことを実践する
・ウォーキング(1日30分以上)やジョギングを日常化する
・スクワットをする(無理せず徐々に回数を増やすこと、慣れてきたら1日に30回程度)
湯船に浸かる:シャワーだけでなく、湯船に10分程度浸かるようする
白湯を飲む:朝や寝る前に白湯を飲み、身体を温める
薄着をしない(とくに冬場):腹巻、カイロ、下着を1枚増やすなどの工夫をし、身体を冷やさない
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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