(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
本人の意思に関係なく、繰り返し起こってくる拭い去れない不快なイメージ。
そんな考えから生じる不安にかきたてられた行動。
どちらも本人は、無意味だとかやり過ぎとわかっていても止められません。
こうした状態がいきつく精神疾患を「強迫性障害」といいます。
強迫性障害:強迫観念と強迫行為を主症状とする不安障害
自分の意思に反して迫ってくる不快なイメージを「強迫観念」と呼びます。
また、強迫観念から起こる不安によって、「~しないではいられない」行為に及んでしまうのが「強迫行為」です。
強迫性障害(OCD:Obsessive-compulsive disorder )に共通するのは、強迫観念と強迫行為です。
たとえば、手が全然きれいになっていないと思い、何度も何度も洗い続けるとか、外出時に鍵をかけ忘れたのではと不安がこびりついて、いく度も確かめなおすといった行為が、儀式とも呼ばれる強迫行為の例です。
強迫性障害は、DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き:アメリカ精神医学会、最新版)では不安障害のひとつに分類されています。
不安が高じて生活に支障をきたしてしまうのが不安障害です。
スポンサーリンク