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強迫性障害の種類:8つのパターン
強迫観念とそれに基づいた強迫行為のパッケージによって起こる「強迫性障害」。
よくみられるパタンが、次のように挙げられています。
不潔恐怖・洗浄恐怖
手を洗い続けたり、シャワーを浴び続けるなど、自分や家族、大切なものが汚染されているという強迫性。
加害恐怖・確認強迫
ガスの消し忘れや鍵のかけ忘れなど、自分の過失が事故や災害につながることを恐れ、確認を何度も繰り返す。
縁起強迫
4や9を避ける、風呂には必ず右足から入るなど、縁起の悪いことが災いをもたらすことを恐れ、縁起の良いことやジンクスを何度も繰り返す。
収集癖
新聞や雑誌など、後で捨てたことを後悔しないように、どんどんとため込んでしまう。
強迫性緩慢(きょうはくせいかんまん)
朝着替えをするときに、今日の天気なら洋服の色と素材は・・・。
約束の相手の好みからすると・・・。出かける場所からすると・・・。次に、ズボンは・・・。と「メンタルチェッキング」と呼ばれる頭の中でのシミュレーションをずっと続けていて、フリーズしたような状態になってしまう。
しかも、途中で雑音などが入ると、一からやり直す。
不完全恐怖
たとえば、全巻30冊のマンガ本が左から右に向けて、1~30の順にきちんと並んでいないと気が済まないとか、知りたいことがあって調べているうちに、どんどん疑問が湧いてきて追求し続けるなど、自分の決めたルールを完璧に守らないと気がすまない。
疫病恐怖・洗浄強迫
血液、排泄物、唾液、ウィルス、食器などがトリガーとなって、慢性的な経過をたどりながら生きながらえる病気にかかることを極端に恐れる。たとえば、AIDSや肝炎など。そのため、手洗いや入浴を繰り返す。
不道徳恐怖・懺悔恐怖
悪い考えを思いついては誰かに告白し、「大丈夫」といってもらって安心することを繰り返し行う。不道徳なことを思いついては懺悔することを強迫的に繰り返して、だんだんと内容が過激になっていくこともある。
純粋さや完全主義の病理?
専門家によると、強迫性障害の特徴は次のように記述されています。
「自分のこだわることに対する徹底した取り組み方や、細胞の奥の奥まで純粋で、心の底まで潔癖であり続けようとする完ぺき主義、寸分違わぬピチッとしたはまり具合を追及する職人芸など」(引用:原井宏明・岡嶋美代『やさしくわかる強迫性障害』ナツメ社、2015. P.2)
これによると、強迫性障害は純粋さや完全主義の病理ともいえるでしょう。
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