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社会的ジェットラグの予防
次のような社会的ジェットラグへの予防策が、ピッツバーグ大学医学部から提起されています。
どれも睡眠障害予防として基本的な項目です。
規則正しい生活によって快眠を!
適度な運動で快眠を!
夜遅くに食事をしない!
入浴で深部体温を上げよう!(快眠のため)
朝、太陽の光を浴びて体内時計を整えよう!
夜型の生活や睡眠時間が短いというのは、いわば自己管理の範疇で匙加減によります。
体質的・習慣的に社会的ジェットラグに陥らないためには、自身でコントロールすることです。
しかしその一方で、環境的な要因についても専門家が警鐘を鳴らしています。
たとえば、シフト勤務や長時間通勤、夏季の朝型出勤など勤務形態による問題です。
国内の働く世代の30%以上が6時間以下の短時間睡眠者であり、原因は長時間労働や通勤事情などによることを考慮するよう指摘されています。
働き方改革推進にあたっては、社会的ジェットラグという視点から考える必要もあるでしょう。
【参考】
・第113回日本内科学会講演会 三島和夫『社会的ジェットラグがもたらす健康リスク』 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/9/105_1675/_pdf)
・exiteニュース『睡眠負債で糖尿病リスクが上昇!深く長い睡眠が血糖値を下げる』(https://www.excite.co.jp/News/column_g/20171127/Fuminners_9975.html?_p=3)
・保健指導リソースガイド(主催:日本医療・健康情報研究所/創新社)『休日の寝過ぎが体調不良の原因に 休日明けの「社会的時差ぼけ」を解消』(http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2016/004828.php)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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