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急性期と慢性期、回復期
五十肩の症状は急性期と慢性期に分けられます。
急性期は典型的な発症パターンで、肩関節の炎症により、ある日突然腕を動かしたとき肩に鋭い痛みを感じます。
多くのケースで片側の肩に起こり、その後、肩を動かすたびに腕や手先にも痛みが拡がります。
そして、しびれ、不眠といった症状にもつながります。
痛みは数日で治まる場合もありますが、痛みがひどいときは安静にしていることが大切です。
一方、急性期の痛みが治まると、鋭かった痛みが鈍い痛みに変わり、肩を動かせる範囲が狭くなっていきます。
また、拘縮(こうしゅく)といって肩を上げたり後ろに回したりする動きが困難になってきます。
これは、痛みで肩を動かしていなかったために、組織の癒着が起こっている状態です。
慢性期は半年から1年続くこともあります。
痛みを感じない程度に腕を動かしたり、ストレッチをしたりするとよいでしょう。
ただし、無理をして痛みがぶり返さないように注意しましょう。
その後、肩関節の拘縮が回復すると少しずつ腕が動かせるようになり、痛みが和らぐ場合もあります。
この状態が回復期で、この時期は意識してストレッチなどで徐々に肩を動かす、というリハビリが必要になります。
症状別の痛み対策
急性期
安静にして、痛みを感じる動作は避ける。冷湿布が有効
慢性期
お風呂に入る、ホットタオルを乗せる、温湿布などで肩を温めるケアが有効。
無理のない範囲で血流を良くするストレッチを行う
回復期
痛みが緩和する時期なので、ストレッチなどで肩を動かしてリハビリを行う。
ただし、痛みが残っている場合は焦らず痛みがひくのを待つ
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