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執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医師)
「彼の家へお泊りする」「パートナーと旅行に出かける」
これらは楽しいイベントのひとつですよね。でもお泊り中に生理になってしまい、困ったことがあるという経験はないでしょうか?
ナプキンを取り替える回数や、使用済みのナプキンの処理法などが変わり、自分の家とは違い、気を使うこともあるでしょう。
2015年3月に女性向け体調管理アプリサイト「ラルーン」が3,581名の女性を対象に行った「彼の家での生理事情」の調査によると、生理中に彼氏の家にお泊りをする女性は63.0%。そのうち使用済みナプキンを自分の家に持ち帰って処理する女性は61.4%にのぼるそうです。
ナプキンを使用するときには、どのように衛生面に気を付ければいいのでしょうか?
衛生面で気を付けること
長時間の使用は避ける
ナプキンは吸収性がいいため、つい長時間つけっぱなしにしてしまいがち。そうすると湿度が高まり、雑菌が繁殖しやすくなります。特にナプキンの素材ではポリエステルが使われていることが多く、肌に密着することで皮膚が刺激され、歩いたりしゃがんだりといった動作で刺激を受けやすくなるのが特徴です。
デリケートゾーンはほかの部分の皮膚と比べても角質層が薄く、バリア機能も弱い部位。そのため、長時間ナプキンを使用すると、生理中の分泌物とまざり、ムレが雑菌の繁殖を助長してかぶれやすくなります。へたにかいてしまうと、水ぶくれになり余計に悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
月経前と月経中は免疫力が低下しているので、炎症が悪化しやすいです。
ナプキンが自分に合っているのか確かめる
皮膚は呼吸をしていますが、空気に含まれる物質を呼吸によって体内に吸収することを「経皮吸収」と言います。市販のナプキンには化学物質が含まれているため、肌に合わない人のなかには、かぶれやかゆみが悪化してしまう恐れがあります。
敏感肌の人は、自分の肌にナプキンがあっているのか確認しましょう。かぶれやかゆみがひどい場合は、100%綿使用のナプキンや布ナプキンなどを選ぶといいでしょう。
使用済みナプキンを放置しない
使用済みのナプキンは、放っておくと菌が繁殖し、どんどん臭ってきます。衛生上よくないので、少なくとも1日に1回はサニタリーボックスの中身を処分するようにしましょう。処理後には消臭スプレーを使うと効果的です。
自宅に持ち帰って処理する場合は、密封性の高い袋を使ったり、袋の口をよくしばったりすることで鞄などにニオイがつくのを防ぐことができます。最近ではエチケットケースと呼ばれる密封できる携帯袋も販売されています。黒いパッケージで中身が見えないものが多いので、安心して使用できます。
最近ではテープカバーや包装紙もまるごとトイレに流せるナプキンも販売されているので、気になる人は購入してみてもいいかもしれません。
生理痛や頭痛など、何かと悩まされることの多い期間。衛生面に気を付けて、気持よく生理週間を迎えたいですね。
【参考】
『生理中のお泊り事情』(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000697.000001348.html)
『日衛連NEWS』(http://www.jhpia.or.jp/pdf/news78.pdf)
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