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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
どんな夫婦が「いい夫婦」なのか、それは時代や文化によっても異なるでしょう。
昔なら模範的夫婦とされた「夫唱婦随」(夫が主張して妻が従う、という関係)。
はたして現代ならどう評価されるのでしょう?
今回は『いい夫婦の日』にちなみ、アンケート結果などをご紹介しながら「いい夫婦」について考察してみましょう。
夫婦のパターン
夫婦のあり方にはいくつかのパターンが考えられるでしょう。
たとえば、「家庭内協力」「夫唱婦随」「性別役割分業」「夫婦自立」という分類があります。
この分類は、NHKが5年に1回実施している「日本人の意識調査」(※)で用いられる、「理想の家庭」の選択肢です。
「理想の家庭」の項目について、2013年と第1回の1973年の調査結果を比較してみましょう。
<2013年>
家庭内協力 48% / 夫婦自立 23.5% / 性別役割分業 14.9% / 夫唱婦随10.3%
<1973年>
性別役割分業 39.2% / 夫唱婦随 21.9% / 家庭内協力 21.2% / 夫婦自立 14.5%
時代がかわれば「理想の夫婦観」も変わる、ということが読み取れますね。
ここでいう、「性別役割分業」とは、男は外で仕事、女は家で家事という夫婦の役割分担制です。
ついこの間までは、このタイプがあたり前だったように思います。
その後、女性が活発に社会進出をはたしワークライフバランスが叫ばれるようになり、2013年には「家庭内協力」が1位になったのだと想像できます。
家事も育児も一緒にやろう、というのがこの型です。
※出典:第9回「日本人の意識」調査(2013) 結果(https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/yoron/social/pdf/140520.pdf)
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