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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
重曹(じゅうそう)という名前をご存じの方は多いでしょう。
しかしその使い方となると、わからない方は多いかもしれません。
かつては、掃除にも使用されていた重曹。
合成洗剤が出回ったことで忘れられていましたが、海にそのまま流せるため「環境にやさしい」とその安全性が再評価され、注目を浴びています。
重曹についての活用法について、ご一緒に見ていきましょう。
重曹とは
重曹は19世紀頃のアメリカで発見されました。
日本に渡来したのは明治時代といわれています。
重曹は人の身体にもある「ナトリウム化合物」のひとつで、「重炭酸ソーダ」の略です。
化学物質名は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)で、ナトリウムを含む塩(塩化ナトリウム)の仲間です。なめると、苦いようなしょっぱいような味がします。
環境へのダメージがほとんどなく、天然のミネラルとして昔から使われてきたものです。
重曹は加熱すると二酸化炭素と水になり、昔から「ふくらし粉」として利用されてきました。弱アルカリ性なので、肌には刺激を与えず、掃除や脱臭にも利用されています。
油ともよく混ざるので、親水性と親油性を併せ持つ、石鹸の性質としての力も発揮します。
粒子がほどよい固さのため、研磨剤として利用されますが、ものを傷つけたりしません。
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